【忘れられぬ”一四代”の味】

十四代?ありゃ居酒屋の提灯だ――そう思ってました
いつも怪しんで見てたんですよね。一四代。
なぜかって?高すぎるから。
だから一升瓶なんて買えないし、300mlの瓶も3,000円くらいするから手が出にくい。
だけ ...
【日記文(見違えた世界)】

刺すような日差しが肌を焼き、涼しい風がその熱をやさしく和らげてくれる。
まるで風までもが、ハッカの香りを含んでいるような――そんな爽やかな日。
私は精神内科の定期診断に出かけていた。
調子は悪くない ...